石窯パンふじみ

●「小麦」にこだわっています。

主原料の小麦粉は国産小麦(はるゆたか・香麦)と
厳選された輸入小麦をパンの種類にあわせて使用しています。

<小麦のお話>
パンづくりには、ほとんど小麦が使われていますが、
それは小麦には他の穀物にはない独特の小麦タンパクを持ち合わせており、
これが「ふっくらとしたパン」をつくる上で欠かせません。

その小麦タンパクは「グルテニン」と呼ばれ、水に溶けず逆に水を吸収します。
ここに物理的な力(練る・捏ねる・たたく・引っ張る・・・)が
加わると「グルテン」と言う粘弾性を帯びた網膜組織が生まれます。
この「グルテン」が「ふっくらとしたパン」をつくる時に不可欠です。

このグルテンの力、つまり粘り気や弾力性に富んでいる小麦粉を
強力粉と言います。
つまり、強力粉がパンづくりにには理想的な粉ということになります。

ちなみに、パン用の小麦粉のほとんどは、北米大陸やヨーロッパで収穫された硬質小麦を輸入して、
製粉会社が『粉』にしたものを使っています。
しかし最近、国産小麦の中にも品質の改良によって製パンに適したものも出来てきました。
国産小麦の特徴は、香りが高く、パリッとさっくり感のあるパンに仕上がります。
『石窯パン ふじみ』では、パンの種類に応じて常時7~8種類の「小麦粉」を使用し、
国産小麦は、石挽き有機小麦・はるゆたかを使用したパンを焼いています。

食パンは、「小麦の味」と「カリッとした食感、もちっとした引き」を出そうとしていますし、
フランスパンは、外側(クラスト)はパリッと、内側(クラム)はシットリとした、
フランスパン独自の風味が出せる小麦を、職人たちが厳しい目で選び使用しています。
また、本場ヨーロッパでは主力である、
全粒粉を使った天然酵母のパン(ハース系のパン)なども焼いています。

●「自然卵」「牛乳」にこだわっています。

卵は<矢野養雛場さん>の平飼い(*)の鶏の生んだ自然卵を使用しています。
平飼いで育てた鶏は自由に運動ができ、日光浴や砂浴びも出来ます。
矢野養雛場さんでは餌や水にこだわり、大根の葉も含め鶏には自然に近いものを与えています。
浅間山の麓にある広く自然豊かな放牧場で放し飼いで育った鶏。
自然の光と風がたっぷりと入り鶏が自由に出入りできる鶏舎構造。鶏のストレス軽減のため飼育羽数の制限、
卵の品質を保つため鶏のグループ分けをされています。
そのような環境で育った丈夫で健康な鶏の卵を使用しています。
(*平飼い=放し飼いで自由に運動ができている健康な鶏の事です)

牛乳は<北海道厚岸郡浜中町産の牛乳>を使用しています。
餌には動物性由来のものを一切使っておらず、浜中町地域で健やかに育つ牧草チモシーを食べて育った牛の生乳を原料にした牛乳を使用しています。
浜中町では牧草づくりに不可欠な健康な土壌を維持するための「土壌分析」、栄養満点な牧草づくりのための「飼料分析」、健康な乳牛の飼育のための 「生乳分析」が定期的に行われ、これら分析結果をもとに 酪農が営まれています。

●「有機野菜」にこだわっています。

野菜もほとんどが、有機農業一筋37年の
<すがの農場さん>から直送して貰った野菜を使用しています。

<有機野菜の話> 有機野菜とは、1992年に農林水産省によって
「有機農産物及び特別栽培農産物に関わる表示ガイドライン」が制定され、
「科学的に合成された肥料及び農薬を避ける事を基本として、畔播種または植え付け前2年以上の間、
堆肥による土づくりを行った農場において生産された農産物」と定義されました。
さらに、2000年に日本農林規格(JAS)が改正され、
農産物について有機農産物またはそれに類似した表示をするためには、
農林水産省の登録を受けた第三者機関(登録認証機関)の認証による
有機JASの格付け審査に合格することが必要になりました。
(尚、以前は、この定義に当てはまらない物も
有機減農薬栽培などとして表示していたものもありました。)

『ふじみ』の野菜の供給元である、すがの農場の農場主である菅野さんは、
「命と健康を守る本来の野菜、を育てる!」をモットーに
60年前に茨城県日立市に開場以来、土地の改良と有機農法にいち早く取り組み、
35年前から「有機農場」(JAS有機農場の認証を受けた農場)として野菜を供給されています。